【2回目】成分キャラを制するものは精油を制す【アロマテラピー検定】

アロマライフコーチよらりえです。日常の暮らしで精油を存分に活かしたいなー。それも、頭使って使い方を考えるというよりも、さらっと取り入れられたら素敵だなー・・・。

そんな方におすすめなのは、精油の成分のキャラクターをつかむこと。

アロマテラピー検定公式テキストのP128の成分に着目してみましょうのページ。

こちらには、様々にある精油に含まれている成分の中から、よく出てくる成分7つ取り上げて紹介してくれています。問題集には、このページから出たとおもわれるような問題は見当たりませんでしたが、日常的にオイルを使いこなす上では、このページ、チラチラ見てほしいなーって思いました。

知っておきたい成分7つ

テキストP128に載っている成分が7つあります。この子たちのキャラクターがなーんとなく掴めると、アロマが日常の暮らしにどんどん広がって行った時に、使い方のバリエーションが自然とさらに広がっていきます。キャラクターの特徴と、よく書かれている作用の一覧を載せますね。

  • 1)すっきりしゃっきり成分 1.8シネオール
  • 去痰作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、免疫調整作用       
  • 2)ゴージャスなお花っぽさ ゲラニオール
  • 抗菌作用、抗真菌作用、防虫作用、収斂作用、抗うつ作用
  • 3)リラックス鎮静は、リナちゃん姉妹 長女酢酸リナリル
  • 鎮静作用、神経バランス調整作用、鎮痛作用、血圧降下作用
  • 4)シトラスっぽさただようシトラール 昔は虫除けアロマのイメージ
  • 抗菌作用、抗真菌作用、抗炎症作用、抗ヒスタミン作用、抗がん作用、鎮痛作用、鎮静作用
  • 5)リラックス鎮静は、リナちゃん姉妹 次女リナロール
  • 鎮静作用、抗不安作用、血圧降下作用、抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用
  • 6)オイルの王様とレモンの共通点を探すと・・・リモネン
  • 鎮静作用、血行促進作用、胃腸の蠕動運動促進作用、抗結石作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗がん作用
  • 7)免疫力の源 テルピネン−4−オール
  • 抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、抗鎮静作用、神経強壮作用、鎮痛作用

抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用が多くて怪しい?!

なぜ、同じような作用が並んでいるのでしょう??それは、そもそも精油の成分が植物にとってどんな存在かということにも関わります。植物は、種が撒かれてたまたま目が出たところが、生きる場所です。ここと決まったら、動けません。たまたま撒かれた環境でいく抜く必要があります。人は走って逃げられますが、植物は無理なんですね。

アロマテラピー検定テキストのチャプター1のP16の左上、「植物が精油を作り出す仕組み」を振り返る話になります。

植物は、陽の光と、お水と二酸化炭素の条件が揃うと、光合成を行い、生きていくのに必要な炭水化物を作り出します。そしてこの炭水化物を使って、様々な有機化合物を作り出します。これが二次代謝とよばれて、精油はこの段階でできる二次代謝産物です。

二次代謝産物は、生命活動には、直接は関与していない物質群ですが、でも、あらゆる環境の変化に都度適応していき、生き延びていくために必要な要素なんです。

植物が種をまかれてその環境で生き抜く時の絶対二必要な要素。

  • それは、陽の光が当たりすぎて、酸化して枯れることを防ぐ要素。
  • 雨が溜まって、水たまりの中に植物がある状態が続いた時に、水の中の様々な植物をやっつけるようなものたちから身を守る要素。

このあたりは必須なんですよね。だから、様々な成分の共通点として、抗菌、抗酸化、抗真菌、抗ウイルスっていう言葉が出てきます。

最終的には、自分にこのとき何が役立つかは自分で選べるとよりアロマがウェルネスライフに寄与します

植物が育つ環境も様々。ですから、同じ抗菌でも、「この手のケースに私強いのよ」っていう得意な分野があるでしょうね。そして、それは、使う人それぞれの体質や体調によっても及ぼす影響が異なってくるでしょう。アロマはやはり、基本的な知識を入れて、特徴をつかんだ後は、使いながら植物と親しんでゆき、「で、私にはどういうときに、どのオイルがいい感じ???」は、経験しながらつかんで行きましょう。

頭痛の理由が、心的ストレスからくる呼吸の浅さが原因の時もあれば、仕事などでの無理な姿勢による首のコリな場合とか、なんだかいい例が出せませんが、聞いた瞬間は1つの症状であっても、それが起こる背景は10人10色なわけです。精油は、根本に働きかけますから、その時の自分をしる、自己理解を深めるのにもきっと役立ちます。ぜひ、成分もちょこちょこ気にして使ってみてくださいね。